検索エンジンで「ラーメンスクエア」と入力すると、関連語句に「閉店 理由」というフレーズが頻繁に浮上します。これを見て「客足が遠のいて撤退が続いているのではないか」と不安を抱く読者も少なくありません。しかし、現場の契約構造を追跡すると、ネット上の憶測とは全く異なるビジネスモデルの真実が浮き彫りになります。
結論から申し上げれば、店舗が入れ替わる最大の理由は「業績不振による夜逃げ同然の閉店」ではなく、施設の根幹をなす「定期借家契約に伴う計画的リフレッシュ」および「ラーメントライアウト制度」にあります。
ラーメンスクエアでは開業当初から、全国の腕自慢が1年間の出店権利を賭けて競い合う登竜門イベント「ラーメントライアウト」を開催してきました。過去の歴代優勝者からは、後に全国区の名店へと成長した「初代 修」や「麺や食堂」など、数多くのトップランナーが輩出されています。このコンテストによる出店枠は原則として半年から1年程度の期間限定出店であり、任期を満了した店主は自らの路面店開業や次なるステップのために「卒業」していく仕組みです。
一般的なショッピングモールの飲食店が5年から10年の長期固定契約を結ぶのに対し、ラーメンスクエアは意図的に店舗の流動性を高めるキュレーション戦略を採用しています。常に最新トレンドの味をフロア内に投入し、何度訪れても新しい一杯に出会える仕掛けを作っているからこその「閉店・開店のサイクル」なのです。