ふたりの距離が急速に縮まったきっかけは、2018年に上演されたミュージカル『TOP HAT』での共演だった。名作映画を原作とした本作で、エレガントなタップダンスと洗練された演技を披露したふたり。稽古場での妥協のない姿勢、作品に対する誠実なアプローチが、自然と互いへの深い尊敬へと変わっていったという。
当時、坂本昌行はジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)所属のトップスターとして劇場の熱気を牽引しており、朝海ひかるは宝塚歌劇団退団後も数々の難役に挑む実力派女優として異彩を放っていた。激しいダンスシーンやコミカルな掛け合いを重ねる中で芽生えた共感は、単なる共演者の枠を超え、人生のパートナーとしての確信へと育まれていったのだ。