マイケル・ジャクソンに関しては、1980年代から1990年代にかけて「黒人であることを捨てて肌を人工的に漂白した」という心ないバッシングや根拠のない噂が世界中のメディアを席巻しました。しかし、その真相は過酷な尋常性白斑との闘病でした。
1993年、オプラ・ウィンフリーのテレビインタビューに応じたマイケルは、自らが皮膚の色素を失う病気であることを涙ながらに告白。皮膚の色がまだらになる症状を隠すため、初期は濃いファンデーションで肌色を合わせ、症状が全身へ広がった後期には、医師の指導のもとで残った色素を脱色する処置や紫外線対策を徹底せざるを得なかった背景を語りました。
2009年の逝去後に行われた正式な検視解剖報告書においても、尋常性白斑および全身性エリテマトーデス(SLE)を患っていた事実が明確に記録されています。マイケルの肌の変化は美容目的の漂白などではなく、病気と向き合いながらステージに立ち続けたプロフェッショナルの壮絶な証でした。