国内主要メーカーの姿勢も興味深い。軽自動車やコンパクトカー市場でいち早くこの技術を普及させたのがスズキ株式会社だ。「S-エネチャージ」から進化した「SHVS」は、日常の足としての価格帯を守りつつ実質燃費を高める手法として絶大な効果を上げている。
対照的に、長年フルハイブリッド(THS II)で市場を牽引してきたトヨタ自動車株式会社も、大型SUVや商用車向けに48Vマイルドハイブリッドの導入を拡大し始めた。本田技研工業株式会社も独自システム「e:HEV」を展開する一方で、海外市場向けモデルでは効率的なマイルド技術を賢く使い分けている。
こうした多様なアプローチについて、トヨタの豊田章男会長が唱え続ける「マルチパワートレイン戦略」の現実性が証明された格好だ。地域や用途に応じて最適なパワーユニットを選択する姿勢こそが、脱炭素時代の現実的な回答となっている。