ロードスター選びで最大の分岐点となるのが、手動開閉式の幌を備えた標準モデルと、電動格納式ハードトップを採用した「ロードスター RF」の選択です。この2台は単に屋根の構造が異なるだけでなく、開発思想から走行フィールまで明確に作り分けられています。
最も大きなマツダ ロードスター RFとの違いは、搭載されるパワーユニットと車両重量です。標準のソフトトップモデルが1.5L直列4気筒エンジン(136PS)を積み、わずか990kg〜1,040kgという驚異的な軽さを誇るのに対し、RFは2.0Lエンジン(184PS)を搭載し、車重は約1,100kg〜1,130kgとなります。軽快なひらり感を求めるならソフトトップ、低回転からのトルクフルな加速と高速巡航のゆとりを重視するならRFが適しています。
マツダ ロードスター ND型の乗り心地に関しては、ソフトトップはしなやかにロールを許容しながら曲がるクラシカルな味付けである一方、RFはボディ剛性の高さと重量増を活かした重厚で落ち着きのあるサスペンションセッティングが施されています。また、気になるソフトトップとハードトップの寿命ですが、近年の幌は耐久性が飛躍的に向上しており、青空駐車でも7〜10年程度は問題なく撥水性を維持します。ただし、耐候性や防犯性、車内の静粛性を最優先する場合は、ハードトップを持つRFに明確なアドバンテージがあります。