消費者が最も気になる「安さのカラクリ」について、流通構造の視点から深掘りします。激安商事の安さの理由は、徹底したコスト削減と独自の仕入れネットワークに集約されます。
第一に挙げられるのが、メーカーや卸問屋からの「一括全量現金買い取り」です。メーカー側としては、処分費用をかけて廃棄するよりも、格安であっても一括で現金化できる販路を求めています。同店はこうした滞留在庫を大量に引き受けることで、通常の小売店では不可能な仕入れ原価を実現しています。
第二に、店舗運営コストの極小化です。内装にお金をかけず、入荷した段ボール箱をそのまま陳列台として活用する「カートン陳列」を採用。個別の値札貼り作業を簡略化し、POPも最小限に抑えることで、人件費と販促費を限界まで切り詰めています。
一般的なディスカウントストアと比べても、定番商品を常に固定で置くのではなく「市場に発生したスポット在庫のみを仕入れる」という機動的な仕入れ方針を採っているため、不要な在庫リスクを抱えずに高い利益率と低価格を両立させています。