世界に目を向ければ、女子ボディビル史に金字塔を打ち立てたアイリス・カイルの存在を抜きにして語ることはできない。ミズ・オリンピアで前人未到の10度の優勝を誇る彼女は、男性トップビルダーをも凌駕する密度と迫力をステージ上に構築した。
国際ボディビル・フィットネス連盟のプロ戦線では、かつて女子カテゴリーの過剰な筋肥大に対する批判や競技性の見直しを巡って激しい議論が巻き起こった。一時は伝統的なヘビー級女子ボディビルが主要大会から除外される憂き目にも遭ったが、アスリートたちの情熱とファンの熱烈な支持によって見事に復活。現在では、圧倒的な筋量を誇るオープンクラスから、優美なシルエットを競うカテゴリーまで、多様な美の基準が共存する豊かな生態系が完成している。