美味しいパンを作るだけなら、高級な輸入食材を使えばいい。しかし、この店が地域社会から絶大な信頼を集める理由は別のところにある。使用する小麦粉のすべては、車で30分ほどの距離にある契約農家から直接仕入れた完熟小麦だ。
形が不揃いで市場に出荷できない季節の果物や野菜も、店主のアイデア次第で絶品のジャムや惣菜パンの具材へと生まれ変わる。フードロスを減らし、地域経済を循環させる。持続可能な食卓のあり方を、焼きたてのパン1個を通じて提示している点が、SDGs意識の高いZ世代やミレニアル世代からも高い評価を獲得している理由だ。