セブンイレブンが日本発祥の企業だと誤解している人は少なくありません。しかし、そのルーツは1927年の米テキサス州ダラスにあります。サウスランド・アイス・カンパニーという製氷会社が、冷蔵庫が普及していなかった当時に「氷と一緒に卵や牛乳、パンを売る」というアイデアからスタートしたのが世界初のコンビニエンスストアの始まりです。
1946年には朝7時から夜11時まで営業する利便性を掲げ、店名を「7-Eleven」へ改称。その後、イトーヨーカ堂の鈴木敏文氏らがこのビジネスモデルに着目し、1974年に東京・豊洲に日本1号店を出店しました。日本側は独自のドミナント戦略やPOSシステム、徹底した品質管理(フレッシュフードや単品管理)を磨き上げ、驚異的な成長を遂げます。
一方で、本家アメリカのサウスランド社は多角化の失敗や過剰な債務によって1990年に経営難に陥り、1991年に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請して経営破綻しました。このとき、日本法人であるセブン-イレブン・ジャパンとイトーヨーカ堂が米サウスランド社に出資して救済。2005年には完全子会社化し、親と子の立場が完全に逆転したという劇的な歴史を辿っています。