すべては、1997年にテレビ東京で放送されていた『ASAYAN』の「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」から始まった。最終選考で敗れた5人——中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ、福田明日香。落選の悲痛な涙が乾かぬうちに、プロデューサーのつんく♂から提示されたのは、「5人でインディーズCDを5万枚手売りすればメジャーデビューさせる」という極めて無茶な条件だった。
当時はアイドル冬の時代。大手芸能事務所ですら手探り状態だった時代に、敗者復活としてのユニット結成は前代未聞の実験だった。ナゴヤ球場をはじめ全国各地の特設会場で、メンバー自らがCDを手渡し、泥臭く熱唱する姿は毎週テレビで全国に放送された。このリアリティショーとしての側面に、日本中のお茶の間が釘付けになったのだ。