メディア業界やファンダムにおいて使われる「無印(むじるし)」という表現は、副題(サブタイトル)が付いていない第1作目、あるいは主人公交代前の初期オリジナルシリーズを指すスラングです。この文脈において、イナイレ無印とはまさに「円堂守(えんどう まもる)が主人公として雷門中サッカー部を率いた物語」の全編を意味します。
どこまでが含まれるのかという区切りについて、メディア展開ごとに明確な境界線が存在します。まずアニメシリーズにおけるイナズマイレブン 初代 円堂編は、2008年10月から2011年4月にかけてテレビ東京系列で放送された全127話で完結するストーリーラインを指します。具体的には以下の3期構成です。
第1期は、廃部寸前の弱小校だった雷門中が全国大会優勝を目指す「フットボールフロンティア編」(第1話〜第26話)。第2期は、宇宙人を自称する謎の勢力によって校舎を破壊された雷門イレブンが、日本各地をキャラバンで巡りながら仲間を集めて立ち向かう「脅威の侵略者編」(第27話〜第67話)。そして第3期が、日本代表『イナズマジャパン』を結成し、世界の強豪国としのぎを削るイナズマイレブン 世界への挑戦編(第68話〜第127話)です。
ゲーム展開に目を向けると、ニンテンドーDS向けに発売されたイナズマイレブン無印 ゲーム歴代作品である『イナズマイレブン』『イナズマイレブン2 脅威の侵略者(ファイア/ブリザード)』『イナズマイレブン3 世界への挑戦!!(スパーク/ボンバー/ジ・オーガ)』の3部作が該当します。のちに発売された『イナズマイレブンGO』以降は主人公が松風天馬へとバトンタッチし、タイトルにも「GO」という識別子が冠されたため、それ以前の円堂守主人公時代をレトロスペクティブに区別する呼称として「無印」が定着しました。