どんなに美しい巻き方をしても、最後の「留め方」を間違えて固結びにしてしまっては意味がありません。プロのロープワークに共通する鉄則は、すべてのフィニッシュを「引き解け(スリップノット)」構造にすることです。
末端を完全に穴に通し切るのではなく、「2つ折りにしたループ状のまま隙間に差し込む」だけで、解くときはそのループを引っ張るワンアクションで固定が解除されます。特に雨天撤収時やかじかむ冬場のキャンプでは、指先に力が入らない状態でも瞬時に解けるこの構造が絶大な安心感を生み出します。
また、素材による特性の違いも知っておくべきポイントです。滑りの良いナイロンやポリエステル製パラコードは摩擦が少ないため8の字巻きと極めて相性が良く、一方でコットンのような滑りにくい素材は、締め込みすぎないバタフライ巻きでゆとりを持たせて保管するのがベストです。