豊島区目白。学習院大学の豊かな緑を抱き、文豪や華族が愛した閑静な邸宅街が広がるこの街は、池袋の喧騒からわずか一駅とは思えない落ち着きを湛えている。
志むらの2階・3階に広がる喫茶室の窓からは、街を行き交う人々の穏やかな日常が見下ろせる。木の温もりを基調とした店内には、どこか昭和のサロンを思わせるクラシカルな品格が漂う。ファストフードのように消費されるスイーツとは対極にある、時間を慈しむための空間。
街の移り変わりを見つめながら、変わらぬ製法を守り、それでいて時代に合わせた進化を恐れない。志むらが目白の街で愛され続ける理由は、その揺るぎない姿勢にある。