万が一、激しい胃腸症状に襲われた場合は、迅速かつ適切な牡蠣食中毒の対処法を実践しなければなりません。最初に徹底すべきは、安易な自己判断による市販薬の服用を避けることです。
特に市販の下痢止め(止瀉薬)を飲むのは厳禁です。下痢や嘔吐は、体内に侵入した病原体や毒素を外へ排出しようとする防御反応です。薬で腸の動きを無理に止めてしまうと、ウイルスや細菌が腸管内に長くとどまり、症状の長期化や重症化を招く危険があります。整腸剤の服用にとどめ、胃腸内の異物を出し切ることが回復への近道となります。
自宅療養で最も命綱となるのが、脱水症状を防ぐための牡蠣食中毒の水分補給です。下痢や嘔吐が続くと、水分だけでなく電解質(塩分やカリウム)も大量に失われます。一度に大量の水を飲むと胃が刺激されて再び嘔吐を誘発するため、経口補水液(OS-1など)や常温のスポーツドリンクをスプーン1杯〜一口ずつ、10〜15分おきに飲むのが鉄則です。
また、ノロウイルスが疑われる場合、患者の嘔吐物や排泄物から同居家族へ二次感染するリスクが極めて高くなります。処理する際は使い捨ての手袋とマスクを着用し、アルコールではなく0.1%濃度の次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤を薄めたもの)で消毒を行ってください。