千葉県内の主要道路を走っていると、突如として現れるイエローの看板。そこに描かれたカバのキャラクターを見て、思わず車をロードサイドの駐車場に滑り込ませた経験を持つ人は少なくないはずだ。「としまや」の歴史は半世紀以上に遡り、まさに房総のモータリゼーションと共に歩んできた歴史そのものである。
なぜカバなのか。諸説あるものの、地域住民に親しみやすさを感じてもらい、どっしりとした満足感を提供したいという創業期の強い思いが込められているという。かつて高度経済成長期、房総半島の開発や大規模な土木工事、そして臨海部の工業地帯で働く人々にとって、手頃でスタミナがつく食事は不可欠だった。その需要にドンピシャで応えたのが同店のスタイルだったのだ。