ニキビ跡の改善スピードと到達点を左右するのが、「医療機関を頼るタイミング」です。皮膚科での治療には保険適用と自由診療(自費診療)の2種類が存在し、治療対象が厳密に分かれています。
まず前提として、「ニキビ跡(赤み・色素沈着・クレーター)の治療」そのものは原則として保険適用外(自由診療)となります。健康保険が適用されるのは「現在進行形で炎症を起こしているニキビ(尋常性ざ瘡)の治療」までです。保険診療では過酸化ベンゾイル(ベピオ)、アダパレン(ディフェリン)、抗生物質の外用・内服などが処方され、初診料を含めて1回あたり1,500円〜3,000円程度で受けられます。これらは「新たなニキビ跡を作らせない」ための根本対策として極めて有効です。
一方、すでに完成してしまったニキビ跡に対して皮膚科・美容皮膚科で行われる専門治療と費用相場は以下の通りです。
- 赤み治療(Vビームレーザー等):毛細血管のヘモグロビンに反応するレーザーを照射。1回あたり15,000円〜30,000円程度(複数回の施術が一般的)。
- 色素沈着治療(ケミカルピーリング、ピコトーニング等):肌の代謝を強制的に促進しメラニンを排出。1回あたり8,000円〜20,000円程度。
- クレーター治療(ポテンツァ、フラクショナルCO2レーザー、サブシジョン等):真皮層に熱や微細な針で刺激を与え、創傷治癒力によってコラーゲン再構築を促す。1回あたり30,000円〜100,000円超。
費用は市販薬に比べて高額になりますが、真皮層の物理的な癒着を剥離するサブシジョンや深層照射レーザーは、市販薬では届かない組織レベルの再生を促す唯一の手段です。