ベストセラー『日本人の英語』の著者であり、長年にわたり日本の英語教育を観察してきたマーク・ピーターセンも、日本人が陥りやすい英文法の盲点としてこの単語を挙げている。彼は、日本語の「〜の」が持つ漠然とした関係性と、英語の「of」が持つ厳密な接続の強さの違いを鋭く指摘した。
実は、「of」の歴史的ルーツを辿ると、古英語の「off(〜から離れて)」と同体であったことが分かる。「根源」や「由来」、あるいは「分離」を起点としながらも、現在では「どこから生まれたのか」「どこの一部なのか」を示す役割を担っている。起源を同じくするこの二つの前置詞の関係を知ると、「be made of(〜でできている)」や「die of(〜で亡くなる)」といったイディオムの本質も自然と解き明かされるはずだ。