舌がんは胃がんや大腸がんと異なり、「自分の目で直接見て、指で触って確認できる」数少ないがんの一つです。ステージごとの治療成績を見ると、がんが舌の内部にとどまっているステージI〜IIの早期段階で治療を開始できれば、5年相対生存率は約85〜90%以上と非常に良好です。しかし、頸部リンパ節などに転移が及ぶステージIII〜IVになると、生存率は50%前後まで大幅に低下します。
月1回、洗面所の鏡の前で以下の触診セルフチェックを実施することが早期発見につながります。
- ステップ1(視診):明るい場所で舌を前に突き出し、さらに左右に動かして、舌の側面や裏側に「白い斑点」「赤いただれ」「不自然な盛り上がり」がないか入念に観察する。
- ステップ2(触診):清潔な指(ガーゼを巻くとより滑らない)を使い、親指と人差し指で舌の横をつまむようにして触る。このとき、周囲の正常な組織と比べて「硬いしこり(小石やしこりのような芯)」が内部にないかを確認する。
- ステップ3(可動性の確認):舌をスムーズに左右に動かせるか、舌の動きにくさ(ろれつの回りにくさ)や引きつれ感がないかをチェックする。