二人がメディアの表舞台から姿を消した理由は、単なる世代交代だけではない。背景には、心身の衰えと同居生活における葛藤が存在していた。かつては阿吽の呼吸で軽快な掛け合いを繰り広げていた二人だったが、晩年の同居生活では互いの変化に対する戸惑いが徐々に表面化していったという。
特に認知症状が進行する中で、兄弟ゆえの遠慮のなさや長年の関係性がかえって裏目に出てしまう場面も少なくなかった。日々の家事や介護の負担が片方に偏ることで、長年築き上げた絆に亀裂が入りかける事態も生じた。メディアでの露出が途絶えた裏側には、タレントとしてのイメージを守ること以上に、一人の人間として穏やかな晩年を迎えるための現実的な模索があったのだ。