日本国内で最も親しまれているオーストラリア出身モデルといえば、やはりミランダ・カーです。13歳でモデルコンテストに優勝してキャリアをスタートさせた彼女は、2007年にオーストラリア人として初めて「ヴィクトリアズ・シークレット」のエンジェルに抜擢され、瞬く間に世界的なスターダムを駆け上がりました。
2026年現在、彼女は4人の男児を育てる母親でありながら、自身が立ち上げたオーガニックスキンケアブランド「KORA Organics(コーラオーガニックス)」のCEOとして精力的に世界を飛び回っています。夫であるスナップチャット創業者エヴァン・スピーゲル氏との生活をインスタグラムで時折公開しつつも、私生活とビジネスの境界線を冷徹なまでにコントロールする姿勢は、現代の女性起業家にとってのロールモデルとなっています。
また、2000年代半ばに世界的な社会現象となった「ドール顔ブーム」の主役、ジェマ・ワードの足跡も見逃せません。パース出身の彼女は、16歳でプラダの専属モデルに選ばれるなど時代の寵児となりましたが、親友であった俳優ヒース・レジャーの急逝などを機に第一線から姿を消しました。その後、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の人魚役などで女優としての表現力を磨き、現在は家族との時間を最優先にしながら、厳選されたメゾンのランウェイにのみ登場する伝説的なオーラを放っています。
さらに現在、世界的な注目を集めているのが、メルボルン育ちのダック・スロットです。南スーダンからの難民として育ったバックグラウンドを持ち、テレビ番組『オーストラリアズ・ネクスト・トップ・モデル』で発掘された彼女は、CGと見紛うほどのプロポーションと透き通るようなダークスキンで「生きたバービー人形」と称賛を浴びました。彼女の躍進は、白人主流だったオーストラリアの美意識が真の多様性へと舵を切った歴史的転換点を示しています。