スマートフォン向け診断アプリや女性誌のチェックリストを試したものの、診断結果に違和感を抱くケースが多発しています。血管の色が緑ならイエベ、青ならブルベ、白目が青みがかっていれば夏タイプといったチェック項目は広く知られていますが、イエベブルベ自己診断違いが生じる根本的な原因は、自己認識におけるバイアスと環境要因にあります。
日本パーソナルカラー協会認定講師をはじめとする専門家への取材によると、最も多い錯覚が「肌が黄色い=イエローベース」という思い込みです。日本人の多くは黄色人種特有の表皮色素を持っていますが、色彩学上のイエローベース・ブルーベースとは「黄色の光を含んだドレープを当てたときに美しく見えるか、青みの光で輪郭が引き締まるか」という光学反応を指します。黄み肌であっても、青みのある色調によって透明感が増す「黄み肌ブルベ」は珍しくありません。
さらに、深刻なパーソナルカラー診断誤診理由として見逃せないのが「照明環境」と「主観的な願望」です。家庭用のLED照明や暖色系ライトの下では正確な色の跳ね返りを測定できません。プロが使用するサロンでは、演色評価数(Ra)の高い専用ライトや北窓からの自然昼光が徹底管理されています。また、「このアイドルと同じタイプになりたい」「淡いパステルカラーを着たい」という無意識の願望が回答を歪め、結果として現実と乖離したタイプを導き出してしまう構造が存在します。