ピーマンを生で食べる最大の利点は、熱によって壊れやすい水溶性ビタミンや微量栄養素を余すところなく体内に取り込める点にあります。文部科学省の『日本食品標準成分表』のデータを基に、調理法による栄養動態を比較分析しました。
特筆すべきは、ピーマン特有の青臭さのもとである香り成分「ピラジン」の働きです。ピラジンには血小板の凝集を抑え、血流をスムーズにする作用が確認されており、ピラジンの血液サラサラ効果は脳梗塞や心筋梗塞の予防面からも注目されています。
捨てられがちなピーマンの種とワタの栄養には、このピラジンをはじめ、体内の余分な塩分を排出するカリウムが高濃度に含まれています。新鮮なピーマンであれば、種もワタも柔らかく苦味も少ないため、生で丸ごとスライスして食すのが理にかなった選択肢となります。