ピースボートのポスターが全国各地の飲食店や商店街に貼られている光景は日常的です。この背景には、宗教的な動機ではなく極めて合理的な「ボランティアスタッフ制度(通称:ボラスタ)」が存在します。
この制度は、主に若者や学生を対象としており、指定されたエリアの店舗にポスター貼りの営業を行い、許可を得てポスターを貼ることで、枚数に応じたクルーズ代金の割引ポイントが付与される仕組みになっています。
規定の枚数を達成すれば、通常数百万円かかる世界一周の船賃を「実質無料」にまで割り引くことが可能です。そのため、「何としてでも安く世界を旅したい」という情熱を持った若者たちが必死に街を歩き回って掲示許可を取り付けています。このがむしゃらな活動スタイルが、事情を知らない一般の人々に「なぜあんなに必死なのか」「怪しい組織の活動ではないか」という違和感を与える要因となっています。