手順通りに通しても、現場でのちょっとした油断が重大なトラブルを招くことがあります。プロのドライバーが実践しているラッシングベルトの巻き方のコツと、押さえておくべき初心者の注意点を整理しました。
まず意識すべきは、「ベルトを絶対にねじらない」ことです。ベルトが1箇所でもねじれていると、その部分に応力が集中して破断しやすくなるだけでなく、スロット内で偏った巻き取られ方をして軸の隙間にベルトが挟まり、操作不能に陥ります。フックを掛けてから通すまでのラインが真っ直ぐ平面を保っているかを必ず目視確認してください。
次に、「角当て(コーナープロテクター)の併用」です。荷物の角が鋭利な金属や硬質プラスチックの場合、走行中の微小な振動と摩擦によってベルトがあっという間に擦り切れてしまいます。専用のプロテクターや厚手のゴムシート、当て布を角に挟み込むことで、ベルトの寿命を延ばし、荷物の角潰れも防ぐことができます。
また、締めすぎによる荷物の破損にも配慮が必要です。ラチェットは非常に強力なため、アルミサッシや薄板の箱、木製品などは締めすぎると簡単に変形してしまいます。荷物の剛性を確かめながら、適正なテンションで止める加減を覚えましょう。