人物カテゴリーにおけるトラフィックの動きは、大衆の感情の起伏をそのまま映し出す。その頂点に君臨し続けているのが大谷翔平だ。前人未到の記録を更新するたび、国内のみならず世界中からアクセスが押し寄せ、日本語版の記事はリアルタイムで加筆・修正が繰り返された。特筆すべきは、試合のハイライトが流れる直後だけでなく、契約更改や私生活の動向に至るまで、あらゆる局面でアクセス数が跳ね上がった点だ。彼に関する記事は、もはや一個人のバイオグラフィーを超え、現代の伝説を編纂する共同作業の場と化している。
対照的なベクトルで圧倒的な閲覧数を叩き出したのが徳川家康だ。大河ドラマの放送や関連エンタメ作品のヒットを契機に、戦国三英傑の生涯を再確認しようとするユーザーが急増した。歴史上の人物ページへのアクセス急増は、フィクションと史実のギャップを埋めようとする日本特有の知的な鑑賞スタイルを示している。教科書的な知識では満足できない層が、家臣団の系譜や合戦の緻密な経緯を求めてページをめくる。現代のスーパースターと戦国の覇王。時代を隔てた二人の巨人が、同じランキングの上位で拮抗している構図は実に示唆に富んでいる。