画面から溢れ出る圧倒的なスケール感とダイナミズム。その立役者こそ、演出家の福澤克雄だ。ラグビー仕込みの熱量と豪快な映像美で、ドラマの概念を塗り替えてきた。『VIVANT』ではモンゴルロケを大敢行し、映画顔負けの映像美で視聴者を驚愕させた。誰も結末を予測できないスリリングな展開は、毎週SNSを揺るがす大狂騒を生み出した。
一方で、町工場のプライドと夢を描いた『下町ロケット』もまた、彼の演出手腕が光る傑作だ。巨大企業に挑む技術者たちの汗と涙。泥臭くもまっすぐなものづくりの魂が、見る者の涙腺を激しく刺激した。カメラが捉える役者の表情一つひとつに、人間の生々しいエモーションが充満している。