死者の国でミゲルと出会い、孤独な旅をともにする謎めいた骨の男ヘクター。この複雑な内面を持つキャラクターを演じたのが藤木直人だ。数々のドラマや映画でスマートな主役を張ってきた彼が、うだつの上がらない調子の良い骸骨という落差のある役に挑んだ。
藤木は声優としての演技にあたり、コミカルな掛け合いと、家族を想う深い哀切という二面性を見事に描き出した。特に娘ココに向けて歌う「リメンバー・ミー(子守唄バージョン)」のアコースティックな響きは、視聴者の涙を誘う。ラテン音楽特有のアコースティックギターのリズムに合わせたヴォーカルアプローチは、彼のシンガーソングライターとしての経験が存分に活かされた結果だ。