1980年の無印良品誕生以来、旧セゾングループの歴史的経緯から長年パートナーシップを結んでいたのがファミリーマートでした。しかし、2019年1月末をもってファミリーマートでの無印良品取り扱いは完全終了しました。この電撃的な契約終了の裏には、ファミリーマート側の明確なブランド戦略の転換が存在します。
当時、ファミリーマートは伊藤忠商事主導のもとでプライベートブランド(PB)の全面刷新を推進していました。外部ブランドである無印良品に頼るのではなく、自社主導で粗利益率が高く、ブランドアイデンティティを確立できるオリジナル商品の開発へ舵を切ったのです。その結実が、世界的デザイナー落合宏理氏を起用して大ヒットを記録したアパレルライン「コンビニエンスウェア」であり、日用品PBの再構築でした。
一方、ローソンと良品計画が手を組んだ背景には、双方の利害の一致がありました。ローソンは競合他社に対抗すべく、従来の「立ち寄り型コンビニ」から「日常生活を支える地域の生活拠点」への進化を模索。良品計画側も「日常生活の基本を支える」という大方針のもと、自前で出店できない過疎地や住宅街の隅々まで顧客接点を広げるプラットフォームを求めていました。
2020年6月からの都内実験導入を経て、2022年から全国展開を本格化、現在では全国約14,000店舗超のローソンへ導入が完了。単なる商品の卸売りにとどまらず、地域の生活インフラを共同で補完し合う強力なアライアンスが確立されています。