執筆者を最も悩ませるのが、ハイフンで結ばれた複合形容詞や記号を含むフレーズの扱いです。たとえば「state-of-the-art(最新式の)」や「twenty-one(21)」、「well-known(よく知られた)」といった表現は、一体何単語として処理されるのでしょうか。
一般的な執筆ソフトやオンラインツールでは、ハイフンや記号のカウントルールに以下のような明確な違いが存在します。
Microsoft Wordの場合:
Wordは原則としてハイフンで繋がれた語を1単語としてカウントします。「state-of-the-art」は「1語」です。また「don't」や「it's」などのアポストロフィを含む短縮形も「1語」として処理されます。
Googleドキュメントの場合:
Googleドキュメントも基本的にはWordと同様、ハイフンで結ばれた文字列を1単語とみなします。ただし、全角ハイフンやダッシュ(—)、スラッシュ(/)の直前直後にスペースが入っていると、区切りとみなされて分割カウントされるケースがあるため注意が必要です。
学術機関・試験団体の手動採点基準:
APAスタイルやMLAスタイルなどの論文作法では、辞書にハイフン付きの見出し語として載っているものは「1語」、便宜上ハイフンで繋いだだけの語句は「各単語を個別にカウント」とする厳格な規定が存在します。文字カウントツール上で制限ギリギリに収まっていても、人間による査読や厳密な構文解析でオーバーと判定されるリスクを避けるため、制限語数の90〜95%程度を目安に着地させるのが安全策です。