彼らのキャリアを語る上で欠かせないのが、初期の代表曲「ハレルヤ」に象徴される、聴く者の日常を肯定する温もりだ。澄み渡るハーモニーは多くのファンを獲得し、彼らの音楽的基盤を確固たるものにした。しかし、彼らはそこに安住しなかった。
ドラマや舞台、音楽が融合した大型プロジェクト『FAKE MOTION -卓球の王将』への参加は、彼らの表現者としての枠を劇的に押し広げた。芝居の現場で培った感情の機微を音楽へとフィードバックし、言葉ひとつひとつの重みを歌声に乗せる術を獲得したのだ。ジャンルの垣根を軽やかに飛び越え、カルチャーを横断しながら進化を遂げた表現力は、既存のフォークの概念を心地よく裏切り続けている。