中学卒業後、森内寛樹は私立の多摩大学目黒高等学校へ進学します。文武両道で知られる同校に通いながらも、彼の心の中では「学校で定められた枠組み」に対する違和感と、「音楽への衝動」が急速に膨らんでいました。
高校進学からほどなくして、彼は高校中退という極めて重い決断を下します。その背景には、単なる学業不振や反抗期ではなく、次のような明確な理由が存在していました。
- 「親の名前」を捨てて自立するための焦燥感:家にいれば何不自由なく大学まで行ける環境だからこそ、そこに甘え続ける自分を許せなかった。
- バンド活動への全面的なコミット:中途半端な学生生活を送るよりも、生活のすべてを音楽とバンド結成への準備に捧げたかった。
- 実力至上主義の現場への渇望:学歴や家柄が一切通用しないライブハウスの現場で、純粋な自分の歌声だけで勝負したいという強い意志。
高校を中退した後は当然ながら大学への進学は一切検討せず、アルバイトで生活費を稼ぎながらバンドメンバーを集める日々へと突入しました。2011年夏、彼が17歳のときに「MY FIRST STORY」を結成。親からの経済的援助に頼ることなく、機材車での全国ツアーや地道なフライヤー配りなど、ゼロからの下積みを泥臭く積み重ねていきました。