家庭用の除光液やオイルでも太刀打ちできない年季の入ったシミや広範囲の汚れには、より純度の高いアプローチが求められる。ここで圧倒的な支持を集めているのが「無水エタノール」だ。
清掃のプロフェッショナルであり、洗剤開発者としてYouTubeなどの動画メディアでも絶大な人気を誇る茂木和哉氏も、油性インクの染み抜きにおいてアルコール溶剤の有効性を繰り返し説いている。消毒用エタノールと異なり、無水エタノールは水分をほぼ含まないため、インク樹脂を瞬時に分解する溶解力が格段に高い。
クリーニング業界の染み抜き現場でも、油性処理のファーストステップには高濃度アルコール系の溶剤が基本薬剤として選ばれる。揮発性が極めて高いため生地に残留しにくく、輪ジミを作りにくい点もプロが愛用する理由だ。薬局で一本手に入れておくだけで、ペンのインク事故に対する心強い防壁となる。