深尾選手の強烈な存在感を理解する上で欠かせないのが、その卓越した身体能力と群馬支部における師弟の系譜です。
高校時代にはソフトボールに打ち込み、インターハイ出場や国体選抜選手に選ばれるなど、ハイレベルなアスリートとしての基礎を培いました。やまと学校(現ボートレーサー養成所)に第115期生として入学し、過酷な訓練を突破して2014年11月にプロデビュー。デビュー初期は水面特有の旋回技術やプロの壁に苦しんだものの、その才能を開花させる決定的な転機となったのが、平成の艇王・山崎智也元選手への弟子入りでした。
SGを幾度も制覇した山崎氏の卓越した操縦技術とメンタルコントロール、さらには毒島誠選手をはじめとする群馬支部のトップレーサーたちによる技術指導を受け、旋回の精度とスタート勘が飛躍的に向上しました。ピット内や公式YouTubeで見せる底抜けに明るいキャラクターの一方で、モーター整備やペラ調整に真摯に向き合うギャップこそが、玄人筋のファンからも高く評価される要因となっています。