「近所の100均でシール売り場が縮小された」という報告も、ブーム終焉説を後押しする大きな要因です。大手100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥ)の複数店舗を定点観測すると、確かに文具コーナーの一等地を占めていたシール専用ラックの配置転換が進んでいます。
100均シール売り場縮小の真相は、文具・推し活グッズ売り場全体の「陳列効率化(棚割り最適化)」にあります。かつては似たような柄のシートシールが乱立していましたが、現在は売れ筋のクリアタイプやフレークシール、ピンポイントな推し色アイテムへと品番が絞り込まれました。空いたスペースにはアクリルスタンドポーチやミニチュア什器など、立体的な推し活収納グッズが拡充されたため、相対的にシールの棚面積が減ったように見えるのです。
このように客観的な指標を見ても、市場が縮小したのではなく、異常な熱狂から日常的なホビー市場へと軟着陸した実態が浮き彫りになります。