日本かっさ協会の指導資料や美容皮膚科医の見解によれば、かっさマッサージにおいて最も犯しやすい過ちは「クリームの選定ミス」と「過度な圧力」です。
かっさを行う際に「使ってはならないNGクリーム」が存在します。それは、肌の上ですぐに乾いてしまうジェルや水分の多い軽すぎる乳液です。マッサージの途中で水分が蒸発すると、プレートと角質層の間で強い摩擦熱が生じ、シミの原因となるメラニンの生成や角層のバリア機能破壊を招きます。マッサージ中は常に「指や器具がなめらかに滑り続ける油分リッチなテクスチャー」を保つことが鉄則です。
また、「痛いくらい強く押した方が小顔になる」というネット上の言説は明白な誤解です。顔の皮膚はわずか数ミリの厚みしかなく、特に目元や口元は卵の薄皮ほどのデリケートさしかありません。強い力でゴリゴリと擦り続けると、皮膚を骨格に繋ぎ止めているリガメント(靭帯)が伸びてしまい、将来的な重度のたるみを誘発するリスクがあります。力加減は「撫でるように滑らせ、ツボの箇所でのみ心地よい圧をかける」程度に留めなければなりません。