誤通報の典型例として広く知られているのが、「108」や「911」といった特定の数字を声に出して読み上げさせる行為だ。「108と言って」や「電池を108%にして」といった言葉を投げかけると、システムは即座に緊急通報ダイヤルへの接続シークエンスを開始する。これは海外の警察電話番号が内部ロジックでグローバル標準の緊急番号(日本の110番や119番を含む)へ自動転送される仕組みになっているためだ。
カウントダウンの警告音とともに画面へ表示されるキャンセルボタンを押し損ねれば、そのまま警察の指令センターへと通話がつながってしまう。冗談半分のSNS動画の真似事や子供のいたずらが原因で、実際の緊急回線を逼迫させるケースが世界各地で報告されている。意図せぬ通報は単なる恥ずかしさにとどまらず、公的機関の業務妨害につながる現実的な脅威なのだ。