表舞台から完全に消え去った松本明子さんを救ったのは、持ち前の明るさと圧倒的なバイタリティでした。昭和の終わりから平成初期にかけて、フジテレビ系『ものまね王座決定戦』で振り切った物真似を披露し徐々に注目を集めると、1992年に運命の番組と出会います。
日本テレビ系でスタートした『進め!電波少年』において、松村邦洋さんと共にMCに大抜擢されたのです。アポなしロケ、政治家への突撃、海外危険地帯への潜入など、それまでの女性タレントの常識を覆す過酷な体当たり企画を次々と成功させ、番組は最高視聴率30%を超える社会現象となりました。
井森美幸さんや森口博子さんらとともに、歌って踊るアイドルから、笑いが取れて体を張れる「バラエティアイドル(バラドル)」という新たなジャンルを確立。過去のスキャンダルを自虐ネタとして笑いに昇華できるまでに成長した彼女の姿は、視聴者だけでなく業界関係者からも絶大な支持を獲得することになりました。なお、長年出禁となっていたニッポン放送とも後に正式に和解し、パーソナリティとして凱旋出演を果たしています。