ソウル特別市の成り立ちと都市構造を理解する上で外せないのが、ソウル特別市の経緯と歴史です。1394年の朝鮮王朝建国時に「漢陽(ハニャン)」として都が置かれて以来、600年以上にわたり国の中心であり続けてきました。1946年に特別自由市、1949年に「ソウル特別市」へと改称され、漢江(ハンガン)の奇跡と呼ばれる戦後の急速な経済成長を経て現在の近代都市が形成されました。
現在、ソウルは25の行政区(自治区)によって構成されています。漢江の北側に位置する「江北(カンブク)」には、鐘路区(チョンノ)や中区(チュング)など歴史的遺産と行政機関が集積し、南側の「江南(カンナム)」には、江南区、瑞草区(ソチョ)、松坡区(ソンパ)といった新興経済・高級住宅エリアが広がります。
一方で、ソウル特別市の人口推移には大きな構造変化が見られます。ソウル市の住民登録人口は、激しい住宅価格の高騰や少子高齢化を背景に、かつての1,000万人台から約930万人台へと減少傾向が続いています。しかし、近隣の京畿道や仁川を含む「首都圏」全体としては人口の過半数が集中しており、昼間流入人口を含めた都市機能の過密状態は依然として続いています。