役員報酬が1億円程度であるにもかかわらず、孫正義氏が日本屈指の富豪として君臨し続けている源泉、それこそが孫正義の配当金収入です。同氏の個人収入を正確に把握するためには、「保有株数」と「1株あたり配当金」の掛け算を紐解く必要があります。
最新の株式保有状況によると、孫氏はソフトバンクグループ株式会社の発行済株式総数のうち、自己名義および資産管理会社を通じて約4億3,000万株(持株比率約29〜30%)を保有しています。ソフトバンクグループの年間配当金は、業績の波に関わらず1株あたり年間44円(中間22円・期末22円)の安定配当方針を基本としています。これを計算式に当てはめると、驚くべき事実が浮かび上がります。
- 年間配当額の計算式: 430,000,000株 × 44円 = 約189億2,000万円
通信子会社のソフトバンク株式会社など関連会社の株式や特別配当を含めると、同氏が1年間に手にする配当金の総額は実質的に200億円前後に達します。つまり、表向きの役員報酬1億円に対し、その背後にはその約200倍に及ぶ巨額の配当金キャッシュフローが毎年流れ込んでいるわけです。
気になる孫正義の手取り額を試算してみましょう。配当所得に対する税率は一律20.315%であるため、約200億円の配当金から約40億6,000万円が源泉徴収されます。ここに役員報酬約1億円(最高税率55%適用で手取り約4,500万円)を合算すると、孫氏の年間純手取り額は「約155億〜160億円」という天文学的数字になります。
この収入を孫正義の時給換算でシミュレーションしてみると、その凄まじさがより鮮明になります。年間総収入200億円をベースに算出してみます。
- 日給換算(365日): 約5,479万円/日
- 時給換算(24時間365日・不眠不休ベース):約228万円/時
- 分給換算: 約3万8,000円/分
- 秒給換算:約634円/秒
一般的なビジネスパーソンの標準労働時間(年間240日・1日8時間労働=1,920時間)に換算した場合、孫氏の時給は「約1,041万円」に跳ね上がります。彼が眠っている間も、海外出張の飛行機に乗っている間も、1秒ごとに600円以上、1時間ごとに200万円以上のキャッシュが口座に積み上がっていく計算です。