そもそも、なぜ台風のヘクトパスカルは低いほど強くなるのでしょうか。地球の標準大気圧は1013.25hPaです。台風の中心気圧が低ければ低いほど、周囲の空気との「気圧の落差(気圧傾度力)」が急激になります。すり鉢状の深い穴へ周囲から一気に空気が猛スピードで流れ込むため、数値が下がるほど暴風が吹き荒れる構造になっています。
日本列島に接近・上陸する台風における、中心気圧の具体的な目安と危険度は次の通りです。
日本本土において、「命に関わる決定的な危険水準のボーダーライン」は950hPaです。台風が太平洋上にあるときは920hPaなどまで発達していても、日本本土に近づくと海水温の低下や陸地との摩擦によって960〜980hPa程度まで勢力を落とすのが一般的です。
それにもかかわらず、950hPa以下を維持したまま本土に接近・上陸する台風は、気象庁が「特別警報」の発表を検討するレベルであり、過去にも死者・行方不明者が多数出る甚大な被害をもたらしてきました。「950hPa以下で上陸」という予測が出た場合は、迷わず最高レベルの防災態勢を取らなければなりません。