タイマッサージ死亡事故の真相とは?肺塞栓症の危険性と知るべき禁忌事項について押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

タイ古式マッサージの危険性は、肺塞栓症だけにとどまりません。施術者の技術不足や過剰な負荷によって、後遺症が残るレベルの重大な損傷を負うリスクが存在します。

まず警戒すべきは、首の急激な回旋や強いストレッチに伴う脳梗塞です。首には脳へ血液を送る重要な血管「椎骨動脈(ついこつどうみゃく)」が走っています。首を無理にひねったり強い衝撃を加えたりすると、血管の内膜が裂ける「動脈解離」を引き起こし、解離した部分にできた血栓が脳へ飛んで脳梗塞を招く恐れがあります。医療の現場では「マッサージ後から激しい頭痛やめまい、ろれつの回りにくさが出現した」という症例が報告されています。

また、「二人で行うヨガ」とも呼ばれるアクロバティックなストレッチにおいて、肋骨骨折や関節の脱臼、神経損傷を起こすケースも少なくありません。施術者が患者の背中や腰に全体重を乗せて踏みつける手技(アクロバティックな足踏み施術)では、骨粗鬆症の高齢者だけでなく、筋力や柔軟性が不足している若い世代でも容易に骨折が発生します。

施術後に感じる痛みを「ただのもみ返しだろう」と放置していると、内部で筋肉の断裂や毛細血管の大量出血、神経圧迫が進行し、取り返しのつかない悪化を招く危険があるため注意が必要です。