低予算の深夜枠からスタートし、国民的人気コンテンツへと登り詰めた『孤独のグルメ』の成功は、番組づくりの歴史における決定的な転換点となった。単におじさんが食事をするだけという削ぎ落とされたコンセプトが、国境を越えてアジア圏や欧米の視聴者まで魅了した事実は、メディア関係者に大きな衝撃を与えた。
一度ヒットしたIPを単発で終わらせず、長期的なシリーズ化や海外ライセンス展開、さらにはEC連動まで広げるビジネス手腕は見事と言うほかない。特定のファン層を熱狂させるニッチな企画こそが、最終的に巨大なグローバル市場を動かす原動力となることを実証してみせたのだ。