『午後のロードショー』が記録する世帯視聴率は、およそ2%〜3%台で推移しています。一見すると控えめな数値に映るかもしれませんが、情報番組がひしめく平日昼の激戦区において、コアな固定ファンをガッチリ掴んだ極めて安定した推移を維持しています。広告主にとっても「毎日欠かさず見る能動的な視聴者層」が存在する枠として高い価値を持ち続けています。
午後ロー 視聴率 人気の理由をメディア論の視点から紐解くと、現代特有の「選択疲れ(ディシジョン・ファティーグ)」に対するアンチテーゼが見えてきます。定額制配信サービスでは数万本の選択肢から「何を観るか」を自ら選ばなければなりませんが、午後ローは「テレビをつければ勝手に面白い映画が流れている」という心地よい受動性を提供しています。
社会学において、家庭(第1の場)でも職場(第2の場)でもない心地よい居場所を「サードプレイス」と呼びますが、午後ローはまさにテレビ空間におけるサードプレイスとして機能しています。作業用BGM感覚で流し見しつつ、派手な爆破シーンや小気味よいアクションでふと顔を上げる――この絶妙な距離感が、現代の生活リズムに見事にフィットしています。