庭木の隙間やフェンスに絡みついたつる草に対して、噴霧器で除草剤をまき散らすのは厳禁です。薬剤が飛散して大切な植木や花、隣家の植物まで枯らしてしまう事故(薬害)が発生するためです。
現在のプロの現場やガーデニング愛好家の間で標準となっているのが、「浸透移行型除草剤(グリホサート系など)」を用いた局所塗布テクニックです。
代表的な薬剤としては、葉や茎から吸収されて地下の根元まで巡るラウンドアップマックスロードやサンフーロンが挙げられます。これらを効果的に使う手順は極めてシンプルです。
まず、巻き付いたつるを無理にほどかず、地面から30〜50cmほどの位置で数本のつるをまとめます。薬剤の原液または濃い希釈液(2〜5倍程度)を用意し、刷毛(ハケ)やつる草専用のスポイトを使って葉の表面やつるの切り口に直接塗り付けます。
薬剤が塗られたつる草は、光合成によって作られた栄養と一緒に除草剤成分を地下茎の先端まで自ら運びます。塗布後2〜3週間ほどかけて、地上部だけでなく地中の根全体が黒く炭化するように枯死するため、根を掘り起こす手間なく安全に根絶が可能です。
薬剤を塗ったつるにビニール袋をかぶせて輪ゴムで留める「袋がけ法」を行えば、雨による薬剤の流出や他植物への接触を完全に防ぐことができます。