トミーとマツから画家へ!名優・国広富之が明かす伝説と現在地の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

テレビ史に燦然と輝く名作『噂の刑事 トミーとマツ』。気弱で真面目なトミーこと岡野富夫と、破天荒で情に厚いマツこと松崎しげる演じる松山進の凸凹コンビは、日本中に爆発的なブームを巻き起こした。マツに「トミコ!」と罵倒されて極限状態に陥ると、トミーが超人的な身体能力を発揮して悪党をなぎ倒す展開は、当時の子どもから大人までを熱狂させた。

だが、あの痛快なアクションと軽妙な掛け合いの裏には、過酷な撮影現場での徹底したこだわりがあった。CGが存在しない時代、危険なスタントや爆破シーンはすべて身体を張った実写。連日のハードスケジュールの中、互いの呼吸を完璧に合わせるため、二人はアドリブを交えながら毎シーンを極限まで練り上げたという。

役柄を超えて結ばれた松崎しげる氏との盟友関係は、現在も変わらず続いている。魂でぶつかり合った戦友だからこそ通じ合える無言の信頼。あの現場で培われた阿吽の呼吸は、日本のバディもの刑事ドラマにおける不滅の原点だ。