Q1:子供の頃怖かった絵本を大人になってから読み返すと、トラウマは克服できますか?
A1:多くの場合、恐怖は「知的な納得感」へと昇華されます。子供時代は全体像が見えず断片的なイメージ(不気味な顔、暗闇など)に怯えていたものが、大人の視点で見直すことで「なぜこの構図にしたのか」「物語が伝えたかった真意は何か」を論理的に咀嚼できるようになります。ただし、感受性が極めて高い方は大人でも動悸を覚えるケースがあるため、まずは明るい昼間の時間帯に開くことを推奨します。
Q2:『ねないこだれだ』の最後でおばけになった子供は、その後元に戻れたのでしょうか?
A2:公式な作中描写としては、夜空へ飛んでいったきり元の姿に戻るシーンは一切描かれていません。作者のせなけいこ氏自身もインタビューで「元に戻すような野暮なことはしない」といったスタンスを語っており、未完結であることそのものが作品の美学となっています。読者それぞれの想像力に委ねられている点こそが、半世紀以上語り継がれる理由です。
Q3:子供が絵本を怖がって泣いてしまった場合、親はどう対処すべきですか?
A3:決して「そんなの怖くないよ」「男の子なのに情けない」と否定せず、「びっくりしたね」「怖かったね」と子供の感情をそのまま受け止めて抱きしめてあげてください。そして「ここは安全なお部屋だから大丈夫だよ」と言葉で伝え、本を一旦子供の視界に入らない場所へ片付けることが重要です。安心基地である親の存在を再確認させることで、恐怖が長期的な精神的負荷に固定化するのを防げます。