わたらせ渓谷鉄道の旅の醍醐味は、個性豊かな途中下車駅にあります。列車に揺られるだけでなく、沿線の文化や歴史、地元グルメに触れることで旅の深みは何倍にも増します。
グルメの拠点として外せないのが、神戸(ごうど)駅のホームに佇む「レストラン清流」です。かつて東武鉄道の日光線特急として活躍した1720系「デラックスロマンスカー」の車両をそのまま活用した店舗で、車内の座席で食事を楽しめます。群馬県産やまと豚を使用した「やまと豚弁当」や「清流弁当」は、旅情をそそる人気メニューです。
心身を癒やすスポットとしては、水沼駅直結の「水沼駅温泉センター」が挙げられます。駅のホームから直接温泉施設へアクセスできる全国的にも珍しい構造で、渡良瀬川のせせらぎを望む露天風呂やサウナを備えており、途中下車の合間に本格的な温泉浴を堪能できます。
そして歴史探訪のハイライトとなるのが、通洞駅を最寄りとする足尾銅山観光です。かつて「日本一の鉱都」と呼ばれ、日本の近代化を支えた足尾銅山の巨大な産業遺構を見学できます。坑内観光用のトロッコ列車に乗り換えて薄暗い坑道内へと進む体験は、歴史の光と影、環境問題を肌で学ぶ深い知的好奇心を満たしてくれます。