駅周辺の風景を一変させた立役者が、長期にわたり推進されてきた「みなとみらい21中央地区開発プロジェクト」だ。かつての造船所跡地と臨海部を結ぶ巨大プロジェクトは、オフィスビルや高級ホテル、大規模アリーナの集積を経て、歩行者ネットワークの最終進化フェーズを迎えている。
駅直結の「CIAL桜木町」およびホテルや商業施設が入る「CIAL桜木町 ANNEX」は、単なる駅ビルにとどまらず、街と駅をつなぐ立体的なインターフェースとして機能している。駅の高架下空間を巧みに生かした商業ストリートには、横浜の老舗ベーカリーや地元クラフトビールが並び、通り抜けるだけでも都市の活気を感じ取れる設計だ。
歩行者動線は地表面だけでなく、2階レベルのデッキネットワークによって立体化された。雨天時でも傘をほとんど開かずに主要施設へアクセスできる利便性は、横浜市が掲げるウォーカブルシティ政策の成果そのものといえる。