五輪金メダルの賞金はいくら?Joc報奨金と税金・各国の驚愕格差に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

ここで、メダリストの報酬を巡る「ネット上で広く信じられている誤解」を検証し、事実を整理しておきます。

誤解1:金メダルは「純金」だから金属としての価値だけで数千万円する?

インターネットの掲示板等で定期的に話題となるのが、オリンピック金メダル素材価値です。「あの巨大な金メダルはすべて純金でできているのか」という疑問ですが、結論から言えば純金ではありません。国際オリンピック委員会(IOC)の厳格な規程により、金メダルは「純度92.5%以上の銀(スターリングシルバー)のベースに、最低6グラムの純金を金メッキ(金張り)したもの」と定められています。

したがって、重量約500g前後のメダルを金属スクラップとしての地金相場で換算した場合、その素材価値は近年の金・銀相場の高騰を反映しても概ね10万円〜15万円前後に過ぎません。メダルの価値は物質そのものの価格にあるのではなく、そこに刻まれた歴史的栄誉と、それに伴って発生する社会的・経済的インパクトにこそあります。

誤解2:パラリンピックの賞金はオリンピックより大幅に低く放置されている?

かつて深刻な社会問題として批判されていたのが、パラリンピック賞金格差でした。事実、一昔前まではオリンピック金メダル500万円に対し、パラリンピック金メダルは100万円未満〜数百万円程度と大きな隔たりが存在し、障がい者スポーツの認知度や支援体制の遅れを象徴していました。

しかし、近年の共生社会実現に向けた法整備や日本パラスポーツ協会(JPSA)への公的支援拡充に伴い、メダリスト報奨金最新動向としては明確な是正が進んでいます。現在、JPSAが交付する報奨金規程はJOCと同額に設定されており、パラリンピックの金メダル獲得者にもJOCと同額の500万円が支給されます。もちろん、同様に所得税法の非課税特例が適用されます。競技用車いすや義肢装具など高額なマテリアル開発費がかかるパラスポーツにおいて、この報奨金の同額化は公平性の観点から極めて大きな前進と評価されています。