東京卸売センターを訪れる際、多くの人が混同しやすいポイントや、ビルが持つ特異な歴史的背景について整理しておきましょう。
昭和45年誕生:東洋一の巨艦ビルとしての歴史
東京卸売センターは、昭和40年代の高度経済成長期、東京の流通近代化を旗印にホテルニューオータニの創業者・大谷米太郎氏らによって構想されました。敷地面積約2万1000㎡、延床面積約17万4000㎡という圧倒的スケールは当時「東洋一の商業ビル」と謳われました。迷路のように広がる館内通路、重厚なコンクリート構造、独特の空気感は、現在では失われつつある昭和レトロ建築の生きた遺産として建築ファンからも高く評価されています。
「有明TOCビル(TOC有明)」との決定的な違い
ネット検索で頻繁に混同されるのが、江東区有明に位置する有明TOCビルです。両者の違いを把握しておかないと、催事会場への移動時に大きなミスにつながります。
- 五反田TOCビル(東京卸売センター):品川区西五反田に所在。1970年竣工。今回「解体延期・営業再開」となった歴史的本拠地。
- 有明TOCビル(TOC有明):江東区有明(臨海副都心)に2006年竣工。地上21階建ての近代的なオフィス・商業複合ビル。解体延期騒動の対象外。